小ささをおしえてあげる
「みんな、小ささって知ってる?」
「そう、こんな感じで、手のひらの中に入るぐらいの」
公園の中を歩いてる時、
男の子がお友達に「小ささ」について話していた。
小さいのではなく、小ささ。
何かの大きさを形容してるのじゃなくて、
「小」という存在そのものについて焦点があたっている。
へぇ、おもしろいなぁとおもった。
例えば自分の小ささってなんだろう。
「びびり」「緊張しい」「できない」「人の感情をうかがってしまう」「流されやすい」
これをやると、小さいなぁと感じる。
自分が大きいなと感じることは基本的にない。
社会の中では、人の心でも、会社の売り上げでも、
成し遂げることでも、
「大きい」を意識することはプラスで、
「小さい」ことはマイナスイメージだよな。
でも、子供のように、
動物のように小さいものは愛おしいし。
人に自分の小ささを打ち明けると仲良くなれる。
小さな会社だって、小さな利益だって、
十分に人を幸せにし得るし。
うーーん、まとまってないけど、
わたしは「小ささは愛おしいもの」だと思ったよ。
少年の問いかけに一生懸命考えてみたけど、
むずかしかった。
手のひらに入るくらいの、小ささ。
その子の手のひらには何がのっていたんだろうな。
子どもはおもしろい。